バトルライン【ipad版あり】
そういえば先日、友人が家にきたとき「操り人形」をやったよーって記事を書いたのですが、
「操り人形(カードゲーム)」を久々にやったら面白かったので紹介してみる
このとき、バトルラインもやりました。
元はショッテントッテンというゲームだったのですが、そこに戦術カードという新要素を加えてリメイクしたのがこちらの作品。
ルール説明
二人専用ゲーム。
1〜10までの数字が書かれたカードが、全6色、合計で60枚あります。
これを最初に両者7枚ずつ配って、残りは山札とします。
場には9つの戦場があります。
http://www.lelong.com.my/battle-line-card-game-moresales-K837019-2007-01-Sale-I.htm
各プレイヤーは自分の番になったら、手札から一枚のカードを、この九つの戦場のどこか一ヶ所に置きます。
置いたら山札から1枚カードを補充。それで手番は終了。
これをお互いに繰り返していきます。
一つの戦場には3枚までしかカードを置く事はできません。
そして、置いた3枚のカードの組み合わせによって、役が決まります。
役にはそれぞれランクが定められており、相手よりも強い役でカードを組み合わせたら、その戦場は自分の勝ちになります。
これを繰り返し、「隣接し合う三個の戦場で勝利する」か、「あるいは合計で五個の戦場で勝利する」と、勝ちになります。
役は以下の四種類
ウェッジ 同色のカードで10・9・8などの連番で組み合わせる。
ファランクス 8・8・8など、三枚を全て同じ数字でそろえる。
バタリオン 数字はバラバラで良いので、色を三枚とも同じにそろえる。
スカーミッシャー 色はバラバラで良いので、10・9・8などの連番で組み合わせる。
役が同じだった場合は、数字の合計で勝負になる。
合計も同じだった場合は、先に役をそろえた側の勝利となる。
やることはとにかく、一枚出して、一枚引く。それだけ。
シンプル、なのにすごく頭を使う。
各カードは1枚ずつしかない。
同色で同じ数字のカードは存在しない。そこがこのゲームのポイント。
例えば、相手が黄色の3と4を並べてウェッジを狙って来ているとする。
で、すでに黄色の2はどこか別の戦場で使われているとする。
その状況で、こちらが黄色の5を引いたとする。
そしたらその黄色の5は、なるべく出さずに手札の中でしまっておくと良い。
何故なら、このゲームでは前述の通り、同色同数字のカードは重複して存在しないため、相手は「永遠に来る事のないカード」を待ち続けることになるのだ。
こうしてお互いに、「ここ実はもう俺の勝利は確定してるんだよね」という状況を隠し合って戦線を構築していく。
そんな腹の探り合いがとても面白い。
まぁ確定してると思ったら、戦術カードでひっくり返されることもあるんですけどね
旧版のショッテントッテンのときは、以上のルールしかなかったのですが、バトルラインでは戦術カードという新要素が追加されました。
このゲームでは、山札が二種類あります。
一つは、これまでに説明した通常の兵士カードの山札。
もう一つが、たった10枚しかない戦術カードの山札。
各プレイヤーは、山札から手札を補充するとき、通常の兵士カードではなく、戦術カードのほうから補充することも出来ます。
戦術カードは簡単に言うと、特殊効果が発動する魔法カードみたいな感じです。
以下の10枚が存在します。
・FOG(霧):旗に使用する。その列は隊列(役)無関係で、数字の合計のみで勝敗が決まる。
・MUD(泥土):旗に使用する。その列は4枚のカードで勝敗を判定する。
・HERO(英雄)・CHAMPION(闘士):オールマイティーカード。
・COMPANION(友軍):8のカードとなる。色は自由。
・SHIELDS(盾戦士):1か2か3のカードとなる。色は自由。
・REDEPLOY(移転):設置済みの自分のカードを1枚移動させる事が出来る。
・TRAITOR(裏切り):相手の設置済みカードを1枚、自分の側に移動させる事が出来る。
・DESERTER(脱走兵):相手の設置済みカードを1枚、破棄させる。
・SCOUT(偵察):カードを山札から3枚引き、その中からいらないものを2枚戻す。(戻したカードは次・次の次に引くカードとなる)
http://iphoneac-blog.com/archives/4049536.htmlより引用
あ、ここに書いてある旗っていうのは、戦場のことですね。
ちなみに戦術カードは強力過ぎるので、使用できる枚数に制限があります。「相手が使った戦術カードの枚数+1枚まで」しか使えません。
相手がまだ一回も戦術カードを使用していなければ、こちらはあと一回だけ使うことが出来ます。
相手が既に一回使っていて、こちらも既に一回使用済みの場合は、両者あと一回まで使用できます。
相手が既に一回使っていて、こちらはまだ一回も使っていない場合、相手は戦術カードを使用することが出来ません。こちらがあと一回使ったら、再び使えるようになります。
この戦術カードの存在によって、さらに奥深いゲームになりますた( ´ ω `)
なんかこう、プレイ感が麻雀に近いのかな。
運が悪けりゃプロでも初心者に負けちゃうんだけど、かといって運だけじゃ安定した勝利はつかめない。
相手の出すカードから何を狙っているか読み合ったり、どうにもならんときはどこかの戦場を捨てて代わりに勝てそうな戦場に注力しなきゃいけない場面が多々出てくるんですが、じゃあどこを捨てて、どこで勝利を狙う?っていうのを試行錯誤したり……
そこがすごく面白い。
シンプルなのに奥深い。
そんなゲームです。
ちなみにipad版もあります。
ただ、これまで当ブログではだいたいのボードゲームはアプリ版のほうが楽しいと褒めちぎってきましたが、今回はちょっとなんとも言えない感じです。
まずそもそも、元のゲーム自体がシンプルな作りで、カードと戦場コマくらいしかコンポーネントも存在しないため、別に準備や後片付けの手間がありません。
また、「手札」という非公開情報があるゲームだと、ipadではやっぱり難しいですね。
お互いに手番ごとに、ipadを交代で渡し合う感じのプレイになっちゃうので、つまり相手の手番中は自分の手札を見れないことになります。
相手の手番中に、次の戦略を考えておくということが出来ないんです。これはかなり痛い。
せめてローカル通信プレイが出来れば、ipadを二枚用意すればカード版と同じようにプレイできるんですが……(まぁipad二台持ち歩くくらいなら、普通にカード版を持ち歩いた方が軽いんですけど)
いちおうアプリ版の唯一のアドバンテージとしては、オンライン対戦プレイができることがあるんですが、悲しいことにびっくりするくらい過疎ってます。
全然相手が見つかりません。しょぼん(´・ω・`)
というわけで、当ブログでは珍しく、今回はリアルカード版のほうをおすすめします。案外Amazonでも在庫があること多いですし。