回転寿司で26歳素人童貞が、回ってる寿司にツバを吐きかけた話
すんげー古い記事なんだけど、これ読んだ。
回転寿しで子供が、回ってる寿司にツバを吐きかけていた話 - 体調わる子のお知らせ掲示板
それで思い出した。
僕には仲良しのKくんという男性がいる。
かれこれ10数年以来の友人だ。
こんなにも長いこと交流を続けているのは人生で彼以外に居ない。
だが彼には、たった二つだけ欠点があった。
一つは、年齢=童貞(当時)だったということ。
もう一つは、笑いのツボが極端に浅い男だったということ……
Kくんはとにかく笑いのツボが弱い。
たいしたことを話してないのに、どうでもいいことで、すぐに笑ってしまう。
いい奴なんだ。
とっても気のいい奴なんだ。
だけど彼と飲食店にいくと、それが裏目に出る……
Kくんの吹き出し事件簿
その1 回転寿司でブファァァァアぁぁ!!
ある日、僕はKくんと回転寿司に行った。
そこで何話してたんだか忘れちゃったけど、とにかく何か話してる時に僕が少しボケてみたら、Kくんそれがツボってしまったらしく口にふくんでいたお茶をブファァアァァァあ!!
彼の正面レーンを移動中だった、えんがわ・まぐろ・ネギトロ巻きの三つが、毒霧の洗礼に遭った。
Kくんは周囲を見回し、まだ誰も気付いていないことを確認すると、そそくさと三つのお寿司を回収した。
そして食べていた。
自分の吹き出したお茶まみれのお寿司達を……
(その後、店員さんにごめんなさいしてレーンもちゃんとふきました)
その2 焼き肉屋でブファァァァアぁぁ!!
ある日、僕はKくんと焼き肉を食べに行った。
そしてそこで、同じく何話してたんだか忘れちゃったけど、何か話してた時に僕がボケたら、Kくんそれがツボってしまったらしく、口にふくんでいたウーロン茶をブファァアァァァあ!!
この事件のまずかったところは、回転寿司と違い、テーブル席だったことだ。
回転寿司のカウンター席の場合、僕とKくんは自然の摂理として「隣に並んで」座ることになる。
だがテーブル席の場合、「正面に向かい合って」座ることになる。
……そこでKくんのブファァアァァァあ!!
ウーロン茶まみれになる上カルビ七枚、そして僕……。
僕は無言のままお手拭きで顔を吹いた後、そっと上カルビを指差し、「それ食え」とだけ告げた。
その3 無差別ブファァァァアぁぁ!!
それは三月の惨事だった。
Kくんの誕生日をお祝いするため、僕・僕の彼女(当時)・Kくんの三人で、僕の家に集まった。
そして三人で宅飲みしたんだ。
ケーキやら何やらを用意して。
Kくんの大好きなウィスキーも買って。
素敵な一日になるはずだった。
結果、前後の経緯は忘れちゃったけど、Kくんいつも通りブファァアァァァあ!!
Kくんが口に含んでいたウィスキーにまみれる、僕・僕の彼女・ケーキ・おつまみ・僕のパソコン・ジャケット・ベッド・デスク・ぬいぐるみ達……
「何やっとんじゃてめええはああああああああああ(゚Д゚)!!」と叫びそうになったが、こらえた。
なんとかこらえた。
だってその日は、彼の誕生日だからね…。
素敵な一日にしなきゃだからね……
とりあえず僕は、無言でティッシュとタオルをKくんに渡した。
Kくんは本当に心から申し訳無さそうに「すまぬ…」と呟きながら、それを受け取った。
ってなわけで
笑いのツボが浅いやつとご飯を食べると、油断もスキもあったもんじゃないですよという話。
みんなも気をつけるんやで……