ステマする人の言い分
これ読んだ。
ステマがバレバレに、 GoogleがPlayストアで非公開だったレビュアー評価履歴をいきなり全公開に | アプリオ
そして思い出した。
その昔、僕が働いていた会社の偉い人が、全社員(50〜60人くらい)を集めてこんな指示を出したんだ。
「今度、我が社が出すスマートフォンアプリを購入して、☆5レビューを書くように」
……訝しげな表情の社員達に向かって、彼はさらにこんな演説を続けた。
「みんなの中には『これはステマじゃないか?』と思う人もいるかもしれない。
(ちょうどこの当時、グルナビのステマがニュースで話題になっていた時期だった)
そして確かに、我が社の製品は、まだまだUI等の面で完璧というわけではない。
それに対して☆5のレビューをつけろというのは、抵抗のある人もいるだろう。
だけど、これはけしてステマではない。
僕は断言できる。
何故なら、グルナビのステマ問題は、おいしくない料理をおいしいとウソをついて集客しようという『悪意』をもとに成り立っているからだ。
だけど、僕たちは違う。
僕たちは、例え現時点で完璧ではないにせよ、ちゃんとこのサービスを最高のものにしていこうという信念をもって働いている。
だからこれは、けしてステマではない。
中小企業には中小企業なりの戦い方がある。
奇麗ごとだけで、ビジネスの世界は勝ち抜けない。
だから僕は、今からこのアプリに☆5のレビューをつける。
そしていつの日か、このアプリがそのレビューに見合うくらいの製品になるように、必ずしてみせる。
みんなも、どうかそういう思いでレビューを書いて欲しい」
僕は唖然とした。
……そして数ヶ月後、この会社を退職した。
ついていけないと思った。
ちょうどこの頃からくらいだったな、僕が「会社で働く」ということに、あまり良い印象を持てなくなったのは。
いやもちろん、全ての会社がこんなではないだろうというのは、わかってるんだけどね。