ガイスターの戦略

 ふと考えてみると、ボードゲームを紹介するブログは世の中に数多くあるが、ボードゲームの戦略について考察しているブログは見たことないと気付いたので、うちで書いてみる。

 第一回の今回は、ガイスターだ。

 

Geisterガイスター(日本語版2012新版)

Geisterガイスター(日本語版2012新版)

 

 

 このゲームの概要に関しては、こちらのブログが最もわかりやすく表現してくれている。

 "兵士"と"地雷"を動かす戦略ボードゲーム 『ガイスター』: オットアウトプット/結婚8年目の夫の出力

『相手からは区別のつかない"兵士(青印の幽霊)"と、"地雷(赤 印 の幽霊)"の 2種類のコマで戦略を練り、裏の裏を読む ボードゲームです。』 2人で会話しながらプレイするのにお薦めです。

  そうそう、まさにそんな感じ!

 

 ガイスターの戦略

 というわけでここからが本題。

 私がガイスターで勝つために意識していることは、以下の二点だ。

 

  1. コマ数で優位を保つようにする。
  2. 見抜くか、騙すか、どちらかに絞る。

 

 順番に説明していこう。

 まず1の「コマ数で優位を保つようにする」これは簡単な理由だ。

 何故なら、コマ数で負けると、それだけ「揺さぶり」をかけられやすくなるからだ。

 

 例えばこちらのコマが残り2コマしかない状況で、相手が4コマ残っているとする。

 そして相手の4コマのうち、2つは青であることがわかっているとしよう。

 こんな状況になったら、もう負けは確定だ。

 

 この場合、まず相手は、その4コマを赤青のコンビで二手に分けて、それぞれゴールに向かわせるといい。

 するとこちらは、残り2コマしかないのをさらに二手に分けて、それぞれのゴールの手前を守るように配備せざるを得なくなる。

 

 そしたら相手は、二手に分かれさせたそれぞれのペアを、「片方とられたらもう片方で取り返せるように布陣を組みそして赤コマを先頭にして、ゴール前を守ってるコマに隣接させればいい。

 

 もしこちらが赤コマを奪った場合、次のターンに相手の青コマで取り返され、その次のターンにその青コマがゴールして終了だ。

 もしこちらが赤コマを奪わなかったとしても、赤コマでこちらの防御コマを殺す。

 翌ターン以後に青コマを前進させてゴールとなる。

 

 こんな状況になったら、もうこちらがどう動いても、絶対に負けが確定なのだ。

 

 ここまで極端な状況はなかなか発生しないが、とにかくコマ数で優位を保っていれば、それだけ相手に対して揺さぶりをかけやすいという話だ。

 

 

 2の「見抜くか、騙すか、どちらかに絞る」に関しては、やや個人的な戦略なのであまり万人には当てはまらないかも。

 このゲームの勝利条件は三つだ。

  1. 相手の青コマを全滅させる
  2. 自分の赤コマを相手に全部とらせる
  3. 自分の青コマをゴールに入れる

 

 しかし、実際にやるべきことは、実はたった二つなのだ。

  1. 「相手の心を見抜いて」相手の青コマを全滅させる
  2. 「相手を騙して」赤コマを相手に全部とらせる
  3. 「相手を騙して」青コマをゴールに入れる。

 要は、「見抜く」か「騙す」かの二つなのだ。

 

 私はそれほど器用なタイプじゃない。

 だからこの二つを同時に狙おうとすると、どうも考えるべき情報が多過ぎて、判断がつかないことがある。

 

 そのため、私はいつも、思考をどちらか一方に絞ることにしている。

 どちらにするかは、そのゲームの展開によって変えてる。

 例えば「こちらの赤コマを既に3個、相手にとらせている」ような状況であれば、相手を見抜くことにはもうそこまで注意を払わないようにする。

 その代わり、怪しい動きを繰り返したり、表情を誤摩化したり、あるいは自信なさげな演技をしたりなどして、とにかく「騙す」ことに注力するというわけだ。

 逆に「こちらが既に相手の赤コマを3個とっている」ような状況なら、その逆に注力するのだ。

 

 注力したからといって必ず全てが見抜けるというわけではないが、それでも色んな情報を闇雲に思考しているよりは多少まし……な気がするw

 

 まぁここまで色々考えたところで、読み違えるときは読み違えるので、絶対とは言えないんだけどねw

 そこがこのゲームの面白いところでもあるのでご愛嬌。

 でもやっぱりこういうことを意識していると、多少勝率は違うよー。

 


Geisterガイスター(日本語版2012新版)

Geisterガイスター(日本語版2012新版)