Google「忘れられる権利とか納得できないんで上告します!」
フランスで、Googleが忘れられる権利をめぐって上告したようです。
アルファベット(GOOGL.O)傘下のグーグルは19日、インターネット上で過去の個人情報を削除する「忘れられる権利」をめぐるフランス当局の決定に対し上告したことを明らかにした。
欧州司法裁判所(ECJ)は2014年5月、グーグルのほか米マイクロソフト(MSFT.O)などインターネット検索サービスを提供する企業に対し、個人の氏名を検索した際に表示される情報のうち不適切なものを削除するよう個人が要請する権利を認める判決を下した。同権利は「忘れられる権利(right to be forgotten)」として知られている。
グーグルは同判決に従ったものの、情報の自由の精神に反するとして削除の範囲をドイツの「Google.de」やフランスの「Google.fr」など欧州にとどめたため、フランスの情報処理および自由に関する全国委員会(CNIL)は3月、グーグルに対し10万ユーロの罰金を課すと発表していた。
忘れられる権利とは?
忘れられる権利(わすれられるけんり、英: right to be forgotten)とは、インターネットにおけるプライバシーの保護のあり方について2006年以降に検討、施行されてきた権利である[1]。
「忘れられる権利」の定義は論者によって異なるが、基本的にはインターネット上にある個人情報を検索結果から削除してもらうように検索事業者に要請することのできる権利をいう。
http://jin115.com/archives/52120977.html
うーん。
プライバシー保護という観点に経てば、個人が自分の過去を忘れられたいと願うことは尊重されて然るべきなのかもしれない。
ケースにもよるかもしれないけれども、例えば少年犯罪者が実名を勝手に週刊誌などで公開され、それが2ちゃんまとめにのりましたーみたいなケースだったら、これはそもそもが違法な情報なので、そういう情報を保護する仕組みみたいなのがあっても良いのかもしれない。
だけどその労力を、GoogleやYahooなどの検索エンジン側にだけ負担させろってのも乱暴な話な気がする。
GoogleやYahooはあくまでも機械的なアルゴリズムで情報を抽出しているだけに過ぎない。
それをどう利用するかは、個人の資質の問題だ。
おかしな情報を検索しようとする人、おかしな情報を掲載してしまう人、そういう人達の問題のすべてを、GoogleやYahoo側に負担しろってのもかわいそうだ。
結局、誰が負担するかなんだよな。
なんなら国の税金を使って行うべきか?
でもそれだと、日本国内のサイトにしか適用できないか。
日本人の情報が英語圏のサイトに掲載されていたらどうするんだろう。
おお、どうにもならねえな!
結局こういうのって、いったん世界基準みたいなのを作らないと話が永遠にまとまらないのかもしれないなぁー。