「走れメロス」が大嫌いだった

タイトルの通り。

僕は「走れメロス」が大嫌いだったという話。

 

 

走れメロス 新装版 (講談社青い鳥文庫 137-2)

走れメロス 新装版 (講談社青い鳥文庫 137-2)

 

 

走れメロスとは

太宰治の有名な短編小説。

 

処刑されるのを承知の上で、命をかけて友情を守ったメロスが、人の心を信じられない王に信頼する事の尊さを悟らせる物語。

走れメロス - Wikipedia

 

大昔にこの作品を読んだ時、僕はこのうえない「不快感」を感じた。

台詞に、描写に、物語の展開に、全てに、何か魂がこもってない装飾だけのハリボテのような印象を感じたのだ。

 

しかし数年後、同じ作者の「人間失格」を偶然読んだことで、その理由がなんとなくわかった。

 

 

ちなみに余談だが

 

 

手塚治虫が「商業のために自分の思いを捨てた人間」であったことは、手塚治虫自身も認めている。

「はっきりいえばヒューマニストの振りをしていれば儲かるからそうしているだけで、経済的な要請がなければやめる」

手塚治虫 - Wikipedia

 

まぁ人それぞれ、色んな作品がある。

それでいいんだけど、僕はやっぱりこういう作品は好きじゃないなぁ。

 

僕はもっと、人間の本音を本質を本性を本物を見たい。

そうでない作品には、あまり好感を持てない。