「ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜」を見てきた

 こんにちわ。

 いい年こいてドラえもん大好きやろうの大彗星ショッカーです。

 タイトルの通り、2014年のドラえもん映画、「新・のび太の大魔境」を見てきたよ!

 というわけでその感想を書いてみる。

 以下ネタバレありなので読みたくない人は要注意やで。 

 

ドラえもん 新・のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊

ドラえもん 新・のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊

 

 ↑ こちらは劇場公開と重ねて発売されたDS用ゲームです。

 

 まぁ普通に面白かった。

 今年のドラは、「普通に面白かった」って感じ

 宇宙開拓史のときみたいに、「旧作でかっこよかった悪役がヘッポコになりすぎて幻滅」ってことも無かったし、「ストーリー進行上、まるで入れる意味がない余計な新キャラ」とかもいなかった。

 というか、ほぼ旧作通りだった。

 あとは名前の無いモブキャラに地味に個性がついてて、ちょっと面白くなってた。

 だからまぁ、とくに可も無く不可も無くな感じで、旧作のときと同じ程度には面白かったんだけど……。

 

 面白いは面白かったんだけど……

 なんなんだろうこのあと一歩物足りない感じ。

 いや本当、全体としてみれば、面白かったんですよ。

 でもなんか、あと一歩物足りない。

 

 ペコが一人で巨神像に向かうシーン、それをジャイアンが追いかけるシーン、さらにドラ・のび・しず・スネ夫が続くシーン、旧作のときと同じでとっても感動した。

 劇場で一人でサングラスかけながら泣いちゃった。

 うんうんけして悪くはない、悪くはないはずなんだけど……

 でもなんか、あと一歩物足りない感がいつまでも残っている。

 

 一体何がいけなかったんだろう?

 どうしてこんなにも物足りない感が残るんだろう。

 今、渋谷の喫茶店でこの記事を書きながらずっと自問自答し続けている。

 うーん。

 うーん。

 うーん。

 

 ……うーん?

 あ、もしかしたら……

 

 戦闘シーンが物足りなかったのかも

 あ、わかった。

 今回のリメイクは、戦闘シーンの迫力が、インパクトが、すさまじく欠けてるんだ!!

 

 思い返してみれば全部そうだ。

 例えば、のび太が名刀電光丸でサベール将軍と戦うシーン。

 今回は旧作のときと違って、途中で名刀電光丸の電池が切れちゃうわけですよ。

 サベール将軍は剣の名人。

 それに対してのび太はただのいじめられっこ。

 それがこれまで対等に戦えていたのは、この名刀電光丸という秘密道具のおかげ。(こいつは戦ってる相手の実力と同じ程度の実力で、誰でも戦えるようになるという道具)

 それなのに、途中で電池が切れちゃった。

 のび太ピンチ!!

 どうする、どうやってこの場面を切り抜ける。

 ……結果、のび太はただガムシャラに突撃しただけでした。

 当然サベール将軍にかなうわけもなく、そのまま串刺しにされる……かと思われたその瞬間、巨神像が動き出して、サベールの動きが一瞬ズレました。

 のび太は跳躍してサベールに斬り掛かっていたため、地面の揺れの影響を受けなかった。

 これによって、のび太の電池切れした名刀電光丸がサベールの頭にポコンと一発。

 はい終了。

 のび太の勝利。

 やったね!

 みたいな終わりだった……

 

 なんか、なんじゃそりゃじゃね。

 せっかく旧作のときには無かったピンチを新たに作ったのに、解決方法は旧作のときと同じ「地面が揺れたからサベールの動きにスキができた」だけ。

 それがなんか、すげー寒い感じがした。

 せっかく今回新しいピンチ場面を作ったなら、今回新しい何かによってそれを解決してほしかった。

 

 あと巨神像が動き出してからの戦闘も地味だったな。

 旧作のときはペコが巨神像を操作するような感じだったよね?あのペンダントの光を心臓部にあてて?

 でも今回は、巨神像がオートで動いてた。

 だからペコが頑張ってる感が全く無くて、盛り上がりに欠けまくってた。

 

 それから旧作では、巨神像を倒すためにダブランダーの腹心であるコス博士って悪役が、空飛ぶ船からドリルみたいなの出して突撃するシーンあるじゃないですか。

 あそこはドリル突撃じゃなくて、「遠吠え砲」とかいう遠距離武器に置き換わっちゃった。

 それのおかげで、「ドリルで巨神像の心臓を貫こうとするコス博士」vs「それを食い止めようとする巨神像(を操作するペコ)」という迫力のシーンがカット。

 巨神像が遠吠え砲で一回ぶっ倒されるけど、ペコの祈りでもう一度起き上がりましたってだけのシーンになっちゃった。

 いや別にこれでも悪かないんだけど、なんか、なんか迫力が……。

 緊張感が……。

 

 総評

  1. 全体のストーリーは旧作通りなので、それなりに面白い。
  2. でも戦闘シーンの迫力が減り過ぎている!!!!!
  3. 旧作マンガのときにあったけど、映画化にあたってカットされていたシーンが、今作では復活している(最後しずかちゃんが巨大風呂に入るシーンとか)。
  4. 名前のないモブキャラに個性がついて、そこらへんは多少おもしろくなってる

 ってな感じかな。

 

 まとめると、普通にドラえもんが好きな人なら充分に楽しめると思います。

 でもドラえもんに「迫力」を求めている人には、「おもしろいんだけどあと一歩感」があるかもしれません。

 まぁ、そんな人は少数派かもしれないけれども……

 

 てな感じで、最後に劇場でもらったドラえもんのおもちゃ画像を貼って終わりにしようと思います。

 このおもちゃ、まだ配ってたんだねー。

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 映画館のお兄さんも、こんなサングラスの男が一人でドラえもん見に来ているところに、これを渡すの苦笑もんだったろうな……笑

 もらってるこっちも辛かったけど……笑