ブログは思い立ったら即更新するべきだったんだ

 私は今日、忙しかった。

 すさまじく忙しかった。

 嘘です、ちょっと家族でお寿司を食べに行って、そのあと日常の1巻から7巻まで一気に読んでたら止まらなくなっちゃっただけです。

 そしてその間に、「後でブログで書こう」と思ったネタが五つくらい浮かびました。

 私はその全てを、macbook air2011のメモ帳に残しました。

 

 それから数時間が経過しました。

 

 私は今、改めて先ほどのネタを記事化しようと、パソコンの前に座っています。

 全く筆がすすみません。

 

日常 (8) (カドカワコミックス・エース)

日常 (8) (カドカワコミックス・エース)

 
日常 1 (角川コミックス・エース 181-1)

日常 1 (角川コミックス・エース 181-1)

 

 

 何故なのでしょうか。

 先ほどメモにしていた段階では、最初の書き出しから締めのオチまで、しっかりと展開が思い描けていたはずだったのです。

 でも今はもうダメ。

 

 まるで言葉が浮かびません。

 何を書いていいかわかりません。

 

 言葉とは、瞬間的なものなのですね。

 あの時、形にしなかったあの言葉は、もう永遠に帰ってこないのかもしれません。

 そう思うと、大切な友人を失った時のような、妙な孤独感に包まれております。

 

 私は人間の脳が嫌いです。

 より正確に言うと、私自身の脳が嫌いです。

 

 私は記憶力が悪い。

 私は昔から、本当に記憶力が悪い。

 

 ついさっき書こうと思ったネタだって、数時間経てばもう思い出せません。

 いや、もちろんメモを見ればそれなりには思い出せます。

 しかし、あの時私の心にわき上がっていた情熱、感情、思い、そういったものまで含めて全てを思い出すことが出来ないのです。

 

 大昔に付き合っていた女性との素敵な思い出も、数年経った今となっては少々色あせてきているものを感じます。

 稀に、当時書いていた日記の文章を読むことがあります。

 そこでは私がどれだけ彼女を愛していたか、彼女にふられてどれだけ悲しかったか、辛かったか、絶望したかということが書かれています。

 

 しかし今の私は、当時の私の気持ちがボンヤリとしか思い出せません。

 なんとなくそういう経験があったこと自体は覚えているのですが、まるで他人に聞いた話のような感覚です。

 

 私は自分の記憶力の無さが、本当に嫌いです。

 憎ましい。

 疎ましい。

 腹立たしい。

 

 私は自身の経験の全てを、精細に正確に明瞭にはっきりと記憶できる人間になりたかった。

 可能なら、サイボーグにでもなりたかった。

 ハードディスクの中の記録なら多分、劣化しないと思うから。

 すみません、これはそんなに詳しいわけじゃないので、なんとなくのイメージで言ってます。

 違ったらごめんなさい。

 

 とにかく今私が言いたいことは、

 数時間前にはあったはずの五つの情熱を取り戻したい。

 

 それだけなのです。